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夕方、工事中のコースから事務所に戻る途中、仕事を終えた工人(作業員)のオッチャンやオバチャンがバイクに乗って私達の脇を走り抜けていく。
街ではファミリーバイクが多いのに、ここでは何故かスーパーカブがほとんどである。
通り過ぎる人々の後ろ姿を追っていると、バイクの黒いサドルの後ろ側に白字で書かれている“鈴木”だとか“山葉”の文字が見える。
そんな中に“美的”というのが有った。
“美”というのは、中国語でも『美しい』という意味がある。
しかし、スーパーカブが『美しい』とは、なかなか思えない。
更に、乗っているのはオッチャンやオバチャン達である。
もう一つ考えられるとすれば、中国語で“美國”と書いてアメリカの意味なので、“美的”とは『アメリカの、アメリカ的な』という意味なのか?
しかし、「アメリカでスーパーカブが大流行!」という話は最近聞いていないし。
或いは、速度、距離表示がマイル(張さんのカローラは、実際にスピード表示がマイルとキロの両方で表示されている)なのだろうか?
『もしかすると、見掛けによらず排気量が1000cc?』、『いや、乗っているオバチャンは腕に入れ墨があって、実はヘルス・エンジェルかも?』などと想像を膨らませたが、それを理解してくれる相手が周りにいなくて寂しかった。
数日後、現場で停まっている“美的”を発見したので良く観察してみた。
メーカーは、YAMAHAだった。
『車種は?』と思って見たら、昔「乗ってる、乗ってる、乗ってる、乗ってる、ヤマ〜ハメイトっ」と宣伝していたメイトだった。
ヤマハ メイト(今は、生産終了モデルなんですねぇ!)
分かった!
“美的(メイダ)”とは、この“メイト”の当て字だったのである。
因みに、排気量は80ccだった。
ライダーはそばに居なかったので、残念ながら所属のグループを聞くことはできなかった。
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